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北欧の旅 8.森の墓地とミートボール

一か月前にスウェーデンはストックホルムとフィンランドはヘルシンキの2都市、
合わせて6泊8日で旅行に行きました。
日常と合わせて途切れ途切れですが旅行記を綴っています。


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ストックホルム3日目。
ヒュートリエットの蚤の市→グスタフスベリの後バスでスルッセン駅まで戻り地
下鉄に乗り換えて南へ5kmの郊外のskogskyrkogarden駅から歩いて5分のとこ
ろにある世界遺産であり、墓地であるスクーグスシュルコゴーデン「森の墓地」へ。



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14℃くらいのひんやりした空気にカーっと暑い日差しが照りつけます。
この時16時位だったと思います。

スウェーデンを代表するモダン建築の巨匠グンナール・アスプルンドとシグルド・
レヴェンツにとって設計された国内最大規模の墓地です。

お墓を観に行くっていいんだろうか。。。
そう迷いがありながらも25年かけられて作られ1940年に完成された100ヘク
タール(100m×100m=1ヘクタール×100)もある墓地と自然の調和というその世界観
をやっぱり見てみたい。
そぉーっとお邪魔しようという事に。



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大きな門を入ると、開けた芝生の遠くに十字が見えました。

美しい。

それが第一声でした。
今見ても斬新なデザインで、かつ奇を衒っているわけでもなく、落ち着きと安らぎ
を感じるモダンなデザイン。

墓地を設計とはこういうことか。。。



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この十字はものすごく大きなもので、人が傍に立つと5mm位に見えるでしょうか。

そしてこの十字はキリスト教のクロスと思いきや、十字架としての信仰のシンボル
ではなく、「生死一生」という生命循環のシンボルとして、どの宗教でも葬儀が行
える墓地なんだそうです。


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丘陵地帯の地形をそのまま生かした森に溶け込むように建物も建てられ、「人は
死ぬと森に還る」という豊かな森に恵まれた北欧人の死生観を見事に具現化した
ような墓地。

日本の昔は土葬をしていたこともあって死ぬと土に還ると考えられていた頃と少し
共通したところもありますかね。


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壮大な松林。

ランニングする人、ヘルメットをかぶってサイクリングする人、芝生にシートを広げ
てピクニックに来ている人がいて、日本の墓地とは大きく違い驚きでした。
ピクニックの女性にはカメラのシャッターを押して!っと頼まれたのですが、悲しそうどころか終始笑顔で楽しそうでしたよ。
パンフレットにはツアーガイドさんも居て日曜日には案内があるようでした。
墓地はもっと身近なものなのかもしれません。


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かといってこの日も敷地内のいくつかある教会のスケージュールを眼にしましたし、
遺族が墓参りをしている姿もあちこちでみかけました。
やむなく亡くした故人をここへ偲びにくる遺族へも癒しとなるに違いないでしょう。


墓地と言っても小さくて、しゃがむと丁度見下ろせるサイズです。墓石に囲いの枠
があるわけでもなくひっそりと森に佇んでいるそんな感じです。
より小さな墓石には、誕生年数~亡くなった年数が刻まれていた、若くして亡くな
ってしまった子供たちの墓地もみました。
未来ある子供が死を迎えるのはどんな理由であれ辛いことです。


歩きながら何を考えた訳でもないのですが、頬を次々と流れる涙は拭うのも気にせ
ずポタポタとそのままに。
不思議な感情でした。
国も人種も関係なく、人が亡くなる悲しみだけでもなく、心の奥底から何かを揺り
動かされ、問いかけられてそしてどう応えていいか分からない自分がいたように
思います。


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こちらは瞑想の丘。
風の通る木の木陰の花壇に寄り添うように寝そべって本を読んでいる女性がいま
した。

追憶の森(ミンネスルンド)という共同墓地に埋葬を希望すると丘に散骨され、遺族
はどこに遺灰が撒かれたかを知ることができないので、丘にある
花壇で故人を想
い祈るそうです。
物的な繋がりがないことも森に還る意味の一つなのでしょうね。
スウェーデンでは支持が高いのだそうです。

日本の樹木葬もこれを倣ったのかもしれません。


設計を担当したアスプルンドはこの森の墓地が出来た3ヶ月後に亡くなりこの墓
地に眠っているそうです。



死を考える時、期限が分からないそれまでの間をいかに生きていく かという事
に繋がっているような気がします。

思いがけずオットと各々の死生観を話しながらこの美しい広い敷地を歩き考え、
ここに来れて本当によかったと思います。

そして偉大な巨匠に感謝と、森の墓地に眠る人々へ追悼の意を捧げます。







北欧の夏は白夜です。
夕方が日没23時過ぎまでずーっと続く感じでしょうか。
沢山歩いた後は、2日目に行ったガムラスタンの街に繰り出し夕飯を頂きます。


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この看板♪
会いたかったよ~。
Slingerbulten(スリンガーブーテン)
地元のプチレストランと言ったところでしょうか。



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予約をしていませんでしたがなんとか入店できました。
その後、来る客来る客が皆断られてしまっている様子を見て、本当にラッキーだった
ことを知りました。
予約しないと危なかったです。


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メニューに無いんですけど有名なミートボールと、スモークサーモンをメインに。

どちらもストックホルムでは有名なメニューですが、ここが美味しい!ってトリップ
アドバイザーに書いてあったので来てみましたが、よかった♪
笑顔でお店を切り盛りしている背の高い若いお兄さんは、ちょっとコロンビアのサッ
カー選手ハメスロドリゲスみたいな甘いマスクでした(笑)



とっても美味しくてのんびりとディナーを過ごせました。




時計を見るまでまだ景色は16時位(笑)
でも本当はもう20時!?なんて時の勘違いを起こすのも白夜の仕業です。

ちなみに毎日歩き回ってアルコールを頂いていることもあって0時まで起きていられ
なくて、ストックホルムの暗い夜を見ることはありませんでした Zzzz…

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by Sablier365 | 2015-07-22 14:50 | 北欧の旅2015